
小さい子には読書をさせよ!こんな言葉をよく聞くと思います。
読書をすることによって,読解力や言語能力だけでなく,集中力や想像力も付くと言われています。
しかも,学校の教科書は,ほとんど全てが日本語で書かれているので,日本語の読解力が成績にも大きく影響することになります!
10歳までの読書量が重要であることを分かりやすく書かれた本も出版されています。
この本でも,「読書習慣があるだけで,頭ひとつ抜け出す」と書かれています。
読書が子供の成長に大切なことは分かったけれど…
どんな方法で読むのがいいの?
音読がいいの?黙読がいいの?
紙の書籍がいいの?電子書籍でもいいの?
子供に読書習慣がない場合はどうすればいいの?
など,たくさん疑問があると思います。
そこで,今回は,子供の人生に大切な10歳までの読書量を増やす方法を紹介します。
目次
10歳までの読書量が人生を良くする??
10歳までの読書量のメリットは,一言で言うと「頭が良くなる!」ことです。
もちろん,これによって,成績も上がっていきます!
脳科学者の第一人者である東北大学の川島隆太先生も「読書には,脳の広範囲な活性化だけでなく,脳のつくりや脳の発達成長度合いまでを変える力がある」と言っています。
そして,読書によって,読解力、言語能力,集中力,想像力などの能力が付くことが分かっていますし,ストレス解消の効果もあるといわれています。
これだけの効果がある読書ですから,10歳までの読書量が子供の人生を左右するのもうなずけますね。
一日の読書量はどれくらいがおすすめ??
読書が頭を良くするのは分かりましたが,では,一日,どれくらい読むのがおすすめでしょうか?
実は,長く読めばいいということでもないのです。
なぜなら,読書に時間を使うと言うことは,他の時間,例えば,睡眠時間や勉強時間を削ることにもなるからです。
この点,東北大学の川島隆太先生による読書時間と成績についての調査結果がとても参考になります。
それによると,読書を全くしない子供の成績が最も低く,そこから読書時間が増えるにつれて成績が高くなっていきますが,2時間以上読書する子供は,1時間から2時間までの読書時間の子供よりも成績が落ちるという結果となりました。
このことから,読書は,勉強時間や睡眠時間はしっかり取った上で,なるべく多くするのがよさそうですね。
できれば,脳に悪いとされているテレビやゲームの時間を少なくして,その分を読書の時間にあてるのが効果的といえそうです。
また,読書には,ストレスを解消する効果もあるので,勉強の合間の気分転換に活用するのもおすすめです。
「音読」・「黙読」どっちがおすすめ??
では,「音読」・「黙読」のどちらがおすすめでしょうか?
結論から言ってしまうと,圧倒的に「音読」です!
黙読をすると,無意識に読み飛ばしや流し読みをしてしまいがち。
それに対して,音読をすると,書かれている文章をくまなく読むことができます。
つまり,音読は,大切なセンテンスを読み飛ばすことがないので,黙読に比べて,読んでいる文章を理解しやすいという特徴があります。
また,音読の方が,脳が活性化することも分かっています。
ただ,黙読の方が優れていることもあります。
それは,長時間読書しても疲れにくいということです。
場所を選ばずに読書するのに適しているのも黙読の魅力です。
電車の中で音読は難しいですよね。
おすすめの音読方法は,勉強前のウォーミングアップに短時間の音読をすることです。
これによって脳が活性化して,勉強がはかどるという効果があります。
これをやるときは,できるだけ早く読むことを意識するのがおすすめ!
早ければ早いほど効果が高くなります。
勉強前の音読で,集中力もぐっと高まり,勉強に深く入り込めるので,大人にもおすすめです!
「紙の書籍」・「電子書籍」どっちがおすすめ??
読書の効果は,紙でも電子でも得られます。
ただ,紙の書籍の方が,本の厚みを感じたり,ページをめくることで,脳に情報が入りやすくなりますので,脳の活性化の観点からは,紙の書籍がおすすめです。
勉強前の音読には,紙の書籍を使うのがいいと思います。
電子書籍の魅力は,値段が紙の本よりも安かったり,複数の本を同時に持ち歩けることです。
電子書籍で気を付けたいのは,電子書籍を読むためのツールとして,スマホやタブレットを買い与えることで,読書以外の利用がメインになってしまうことです。
スマホなどをたくさん使うと,集中力が書けてしまったり,睡眠時間が減るなどの弊害がでやすくなります。
心配でしたら,紙の本を買い与えた方が安心です。
スマホやタブレットを買い与えるときは,使用前にルールを決めたり,親の目の届くところで使うようにするなど,読書以外のことに使いすぎることがないように注意しましょう。
漫画でもいいの??
漫画でも大丈夫です。漫画を読むことで,読書の効果がちゃんと得られます!
もし読書習慣がない子供でしたら,好きな漫画を買ってあげるのも,読書好きの第一歩になるかもしれません!
読書の習慣が付けば,漫画以外にも興味を持ちやすくなります。
もし,漫画ばかりでは心配でしたら,歴史漫画や科学漫画など,学習漫画もたくさんあります。
子供が興味を持ったものを買ってあげるといいと思います。
10歳までの読書量を増やすには何をするのがいいの??
答えは,本を読むのが当たり前の環境を作ることです!
家に本がたくさんあって,親がたくさん本を読んでいると,自然と子供も本を読むようになります。
子供には「本を読みなさい!」と言っておきながら,親はスマホばかり触っていると,なかなか読書習慣は付きません!
小さい子供なら,読み聞かせをたくさんするのがおすすめ!
小学生でも,読み聞かせの効果はあります。
寝る前に,家族で読書の時間を作ったり,同じ本を読んで感想を話すなど,家族で本を楽しむと,子供も本が好きになっていきます。
また,一緒に本屋さんや図書館に行くのもおすすめ!
できれば,子供自身に本を選んでもらうのがいいと思います。
自分で選んだ本の方が,興味を持って読むことができます。
まとめ
10歳までの読書量が多いことによって,子供の能力を大きく伸ばしてくれます。
ですから,テレビやゲームの時間の代わりに,読書の習慣を取り入れるのがおすすめです。
また,黙読よりも音読がおすすめ。
勉強前に音読をすると,脳が活性化して,勉強がはかどります。
電子書籍よりも,紙の本の方がおすすめ!
電子書籍のためにスマホやタブレットを買い与えるなら,事前にルールを決めるなどして,使いすぎにならないように注意しましょう!
子供を読書好きにするなら,親が読書好きになること!
子供に読書習慣を付けてあげられると,子供の将来が広がります。
そのために家族みんなで読書の時間を作りましょう!