
日本の高校進学率は,97%を超えています。
一方,中学受験をする小学生の割合は,約8%です。
つまり,多くの子供は,地元の中学に進学して,高校受験をしています。
中学受験をしないなら,小学生のうちは,遊んでいても大丈夫では?
そう感じたとすると,高校受験の直前になって苦労することになります!
なぜなら,以前と,教育観が変わってきているからです。
以前は,ペーパーテストの点数さえ取れば大逆転も可能だったと思います。
でも,今は,大学入試改革などによって,本質的な学力を問われるようになっていきています。
本質的な学力を身に付けるには,どうしても時間がかかります。
つまり,短時間での勉強で逆転が難しくなってきているのです!
首都圏においては,多くの小学生が,中学受験に備えて勉強をし始めます。
中学受験に向けて勉強してきた子供とそれまで全く勉強をしてこなかった子供とでは,高校受験のスタート時点で大きな差が付いています。
ですから,中学受験をしないとしても,小学生のうちから,対策を考えておかないと,手遅れになる可能性があります。
今回は,高校受験に向けて,小学生から準備しておくべき勉強のポイントを紹介します。
目次
小学生のうちは,勉強の習慣を付けることが何よりも大事!
高校受験に向けて,小学生から準備をする上で,最も大切なことは,「勉強の習慣をつけること!」
勉強は,やらないことには身に付きません!
また,今,社会で求められているのは,多様性の中で最適解を導き出す能力などです。
そうすると,子供たちが身に付けるべき能力も,知識量や与えられた問題を解く能力ではなく,例えば,知識を活用する力,課題発見能力,コミュニケーション能力などが求められることとなります。
これを聞くと,これらの能力を身に付けるのと勉強の習慣と関係ないのでは?と思うかもしれません。
でも,そうではありません。
むしろ,「今までのような詰め込み型の勉強でだけでは足りない!」ので,勉強自体は,今まで以上にやる必要があります。
なぜなら,これから求められている能力は,基礎となる土台があってこそ発揮することができるもので,これらの早期に基礎を身に付けることがカギになってくるのです。
もちろん,勉強だけではなく,遊びなどからの体験からも,多くのことを学ぶことができます。
小学校低学年までにした多くの体験とそこから得た感覚が,学力の土台となります。
ただ,遊びから得た体験を学力の向上に結びつけるには,勉強をやるという習慣は必須です。
小学校低学年のうちは,たくさん遊び,少しの勉強から始めるのでも構いません。
まずは,勉強習慣を身に付けられるよう,毎日,勉強する時間を取りましょう!
勉強する習慣が身に付くと,自発的に学んでいくことができ,学力がぐんと上がっていきます。
小学生のうちに勉強を習慣にするコツ
解けるものから始める!
子供に勉強の習慣が付かないのは,勉強が楽しくないからです。
そして,楽しくない理由は,「難しくて分からない」,「できない」からです。
だから,あまり背伸びをせず,簡単なことから始めるのがおすすめ!
子供のやる気は,親の声かけ次第と言われることがありますが,声かけだけで嫌いな勉強を好きにすることは難しいです。
それよりも,「勉強ができる!」と子供自身が体感することが大切です!
「勉強ができる!」となれば,「もっと頑張ろう!」「もっとやってみよう!」という気持ちがわいてきます。
小学生のうちは,親が問題集や参考書を選んだりすることが多いと思います。
そのときに,難しい問題も解けるようになってほしいという思いから,少し難しめのものを選びがち。
でもそれをやってしまうと,勉強嫌いを加速させてしまうこともあるので要注意!
まずは,簡単なものから初めて,子供が勉強嫌いにならないようにしましょう!
もう一つおすすめなのが,塾を活用することです。
塾に通うことで,勉強の習慣も付きやすくなりますし,正しい勉強が身に付きやすく,「勉強ができる!」を実感するのに近道になります。
特に,一人一人の状況に合わせて指導してくれる個別指導塾がおすすめです!
子供の勉強に付き合ってあげられない,勉強の教え方が分からない,ついつい怒ってしまうなどの悩みも,塾を活用することで解消されます!
楽しいから続けられる!
簡単なことから始めることで上手にスタートが切れた後は,どうやって続けていくのかが大切になります。
勉強が続く秘訣は,「勉強は楽しい!」と実感する事!
そして,子供が小さいうちは,親も一緒に楽しめるかがポイントになります。
子供は,家庭が明るいと,心も頭もよく育ちます。
親がいつも笑顔で明るく接してくれることで,子供は安心して成長していきます。
子供のためにと思って,いつも怒っているのは逆効果です。
勉強は,ただでさえ嫌いになりがちなのに,怒られたり,厳しい言葉をかけられると,「勉強」=「嫌なもの」となってしまいます。
子供の勉強を見るときは,できることに目を向けて,たくさん褒めましょう!
そして,たくさん褒めるためにも,難しい問題ばかりをやらないのがポイント!
できる問題を7割~8割にすると,子供も気持ちよく問題が解けるので,楽しく勉強ができます。
親からもたくさん褒められます。
そうすると,自己肯定感が育ち,頑張る力も付いてきます。
ここまで来ると,自分の力で勉強を継続することが少しずつできるようになってきます。
また,楽しく勉強を続けるために,塾を活用するのも効果的です。
塾を活用することで,勉強時間を確保することができ,正しい勉強方法も身に付きます。
正しく勉強することで,「勉強ができる!」という体験ができますので,勉強が楽しくなります。
特に,個別指導塾では,一人一人の状況に合わせて勉強を見てくれますので,「勉強ができない!」「もうやりたくない!」という思いをすることなく,楽しく勉強することができます。
親が勉強を見ると,どうしても,できない部分が気になって,子供に厳しくなってしまいがち。
でも,怒られると,勉強なんてしたくなくなってしまいます!
こういうときも,塾を活用するのがおすすめ!
塾で楽しく,正しく勉強することで,勉強は楽しいもの!と思えるようになります。
勉強したことを振り返ってみる!
勉強習慣を付ける上で,もう一つ大切なことがあります。
それは,勉強したことをしっかり振り返ることです。
勉強は,分からないことを分かるようにするためにするものです。
「分かった!」という体験がモチベーションにもなります。
ただ,注意が必要なのは,長時間勉強して,分かった気になることです。
時間ばかりを目標にして,間違った勉強をだらだらとやってしまうと,勉強したことが身に付かず,「勉強しても全然成績が上がらない」となり,勉強が嫌になってしまいます。
勉強は,正しい勉強方法で効率よくやることが大切です。
効率よく勉強するには,子供が集中して勉強していることが大切です。
その上で,できなかったこと,分からなかったことを振り返り,間違った理由を考えて,理解を深めることで,勉強した内容がしっかりと頭に入るようになります。
子供が集中するのは,それが楽しいからです!
勉強に集中するには,勉強が楽しいことである必要があります。
楽しく勉強するためには,なるべく嫌な思いをせず,勉強ができることを実感することが大切です。
こういう状態を作ることで,できなかった問題の見直しも苦労せずに取り組むことができます。
小学校の高学年以上になって,段々と勉強内容が難しくなると勉強に付いていけない子供が増えます。
これは,小学校低学年の基礎的な部分を十分に理解していないため,その応用となる小学校高学年以上の勉強ができなくなるのです。
これを防ぐには,小学校低学年のうちから,振り返り学習をしっかりと行っておく必要があります。
振り返り学習をする上でも,塾を活用するのがおすすめ!
親が勉強を見ると,どうしても厳しくなりがち。
そうなると,勉強が嫌いになってしまうことにもつながります。
また,親が教えるよりも,塾で教えてもらった方が正しい勉強方法が身に付きやすくなります。
まとめ
今回は,高校受験に向けて,小学生から準備しておくべき勉強のポイントを紹介しました。
まず,以前と教育観が変わり,高校受験で求められる学力を身に付けるためには,時間をかけて勉強する必要があります。
つまり,短期間で一発逆転というのは難しくなりました。
そのため,小学生のうちから,勉強習慣を身に付けることがとても大切です。
勉強習慣を身に付けるためのポイントは,次の3つです。
① 解けるものから始める!
② 楽しいから続けられる!
③ 勉強したことを振り返ってみる!
この3つのポイントを参考にすることで,勉強習慣が身に付きやすくなります。
また,勉強習慣を身に付けるために有効なのが,塾を活用すること!
特に,個別指導塾では,子供一人一人の状況に合わせて勉強を見てくれるので,楽しく正しく勉強することができます。