
漢字が得意になると,全科目の成績がアップすることを知っていますか。
漢字ができると,語彙力や読解力も付き,効率よく勉強ができるからです。
例えば,算数が苦手な子供の多くは,文章題ができなくて「算数が嫌い!」となります。
つまり,算数が苦手なのではなく,国語が苦手なのです!
算数の問題が外国語で出題されたら,簡単な問題でも難しく感じますよね。
これは,外国語の理解が足りないからです。
子供にとって,国語は,勉強中の外国語と同じです。
だからこそ,国語をしっかりと勉強することは,子供にとってはとっても大切なことなのです。
その中でも,語彙力を付けるためには,漢字の勉強が欠かせません!
また,漢字の勉強をすると,脳が活性化すると言われています。
だから,漢字の勉強は,子供の将来のために,是非,やっておくのがおすすめ!
漢字の勉強のコツは,何と言っても,漢字を苦手にしないこと!
今回は,漢字を苦手にしないためのポイントを紹介します。
漢字は読みから覚えよう!
漢字の勉強というと,書いて覚えるという印象がありますが,子供にとって,書き方を覚えるのは,結構,ハードルが高いもの。
書きでつまずいてしまうと,「漢字は嫌い!」となってしまうことも。
おすすめは,読みから始めることです。
漢字が苦手な子供でも,読みであれば,結構できたりします。
何度か読んでみると,大体は覚えてしまいます。
読めた漢字には「○」を付けて,読めなかった漢字だけ繰り返すのもおすすめ。
読める漢字がどんどん増えると,「○」もどんどん増えるので,達成感を感じて,やる気も上がります。
漢字が読めるようになると,苦手意識もなくなってきます。
漢字の意味を理解しよう!
漢字が覚えられないのは,漢字の意味が分からないことに原因があるかもしれません。
数字の語呂合わせでもそうですが,無機質な数字や文字の羅列を覚えるよりも,意味を持ったものを覚える方が簡単ですよね。
漢字も,意味を理解するだけで,格段に覚えやすくなります。
分からない漢字は,子供自身が辞書で調べることも効果的ですが,辞書に慣れていない子供が一人で辞書を使って調べるのは,大変な作業です。
できれば,子供が楽しく勉強ができるよう,分からない漢字は,親が意味を教えてあげるのがおすすめです。
子供がイメージしやすいような具体例などを使って説明すると,子供の記憶に残りやすくなります。
これを継続して行うと,漢字に強くなるだけでなく,理解力や表現力もつきます!
漢字を正確に書いてみよう!
漢字をただたくさん書くことは,勉強をいっぱいやった気にはなりますが,効率が良いとは言えません。
それよりも,正しい漢字を,手本どおりに丁寧に書いてみるのがおすすめです。
読めるようになっている漢字については,完璧に書けなくても,「こんな漢字だったかな」というイメージはできています。
ですから,何度も作業のように書くよりも,一度,正しい漢字を書いてみることで,記憶に定着しやすくなります。
一度,しっかりと書き方を練習した上で,忘れないように,何度か書いてみるのはいいと思いますが,ただ何度も書かせるような勉強は,子供にとっては,単なる作業になってしまい,楽しくありません。
「楽しくない」ことを続けるのは,つらいことなので,「やりたくない」となり,「勉強が嫌い!」という悪循環になってしまいます。
勉強を作業にしないのは,子供が勉強嫌いにならないために,大切な視点です。
単なる作業にしないように,何度も書くことよりも,お手本どおりにていねいに書く練習を取り入れるのがおすすめです。
そして,これをすることの大きな効果は,「子供をたくさん褒めることができる!」ということです。
丁寧に正しく書いた字なら,親としてもとても褒めやすいですし,褒められた子供の励みにもなります。
漢字を丁寧に書く練習を取り入れて,たくさん褒めてあげてください。
効率よく復習しよう!
漢字は,繰り返すことで確実に記憶に定着していきます。
だから,繰り返し学習は,とても大切です。
繰り返し学習でおすすめなのが,同じ問題集を何度も繰り返して使うことです。
問題集をコピーして,何度も解くと,早く正確に漢字の読み書きができるようになり,それが自信につながり,更なるやる気にもつながります。
もう一つ大切なのが,良いタイミングで復習をすることです。
復習のタイミングとして,カナダのウォータールー大学の研究結果がとても参考になります。
これによると,
・まず,24時間以内に10分間復習すると,記憶率は100%に戻ります。
・次の復習を1週間以内に5分間すると,記憶がよみがえります。
・次の復習を1か月以内に2~4分すると,記憶がよみがえります。
このように,まずは,一度,しっかりと漢字を覚えてしまう。
そして,適切なタイミングで復習する。
このような勉強をすれば,効率よく記憶に定着することになります。
また,その日勉強した漢字を,寝る前に復習するのもおすすめです。
寝ている間に記憶が定着するからです。
このように,脳の構造を理解して,効率よく復習することで,漢字は苦手ではなくなります。
目標を決めながら取り組んでみよう!
漢字は,繰り返し学習で,確実に効果が出ます。
でも,この繰り返し学習は,子供にとって,つまらない作業と感じやすいものです。
もし,子供が繰り返し学習に飽きてきたなと思ったら,漢字の勉強にゲームの要素を入れながら,目標を決めるのがおすすめです。
例えば,同じ問題集を使って,タイムを計るようにすれば,時間がどんどん短くなっていくのを実感できますし,もっとタイムを縮めよう!という目標ができます。
また,漢字検定を受けてみるのも,おすすめです。
合格に向けて頑張ろう!という目標ができます。
漢字のアプリなどを使うのもおすすめです。
漢字のアプリで,点数が上がっていくと,もっと点数を取ろう!という目標ができます。
漢字検定を主催している日本漢字検定能力協会からもアプリが出ています。
漢字検定を受けるなら,漢字検定のドリルなどに加えて,このアプリも使って勉強するのもいいと思います。
漢字を苦手にしない5つのポイント(まとめ)
子供が漢字を苦手にしないためのポイントは,次の5つです。
① 漢字は読みから覚えよう!
② 漢字の意味を理解しよう!
③ 漢字を正確に書いてみよう!
④ 効率よく復習しよう!
⑤ 目標を決めながら取り組んでみよう!
この5つを意識して勉強すれば,漢字の苦手意識は,簡単に克服できます!
是非,試してくださいね。