
中学受験をさせてみようかしら?
でも,遊んでばかりで,全然勉強してくれない…
そもそも何から始めればいいの?
家庭学習はどうやって進めればいいの?
中学受験にチャレンジしようと考えたときには,いろいろな疑問が浮かんでくると思います。
特に,家庭ではどんな勉強をすればいいの?という疑問は多いようです。
中学受験をするに当たって,家庭学習はとても大切です。
家庭学習の習慣がない,家庭学習のやり方が間違っている…
これでは,中学受験で希望どおりの結果は望めないと思います。
まずは,正しい家庭学習の習慣を付けること,これがとても大切です。
そこで,今回は,これから中学受験に向けて準備しようとしている親御さん向けに,家庭学習のポイントを紹介します。
目次
復習こそが家庭学習の基本!
家庭学習の基本は,「復習」を徹底して行うこと!
習ってもいないことを先取り学習するのは,とても非効率な勉強方法です。
正しくない解き方を覚えてしまうという弊害もあります。
それよりも,学校や塾で習ったことを,確実に覚えること,これが家庭学習で心掛けたい大切なポイントです。
学校や塾で勉強を教わったままにすると,すぐに忘れてしまいます。
成績の良い子の多くは,復習をしっかりとやっています。
そうすることで,自分の知識として定着させています。
復習をしっかりとしているから,成績が良いのです。
家庭学習では,復習を徹底すること!
これが家庭学習のポイントです!
~復習を意識して授業を受けよう!~
復習をするためには,授業をしっかりと受けておくのが大切です。
だからといって,全ての授業を最初から最後まで集中するなんてできないですよね。
そこで,ポイントを押さえて授業を受けるのがおすすめです。
まずは,先生が板書したことを必ずノートに書くこと!
先生は,覚えてほしいことを板書します。
復習の際,板書の内容を書き写しておけば,授業のポイントが分かります。
そして,先生が話す内容もなるべくノートに書いておきます。
そうすることで,自然と授業に集中することができ,復習の際にも,先生の話を思い出し安くなります。
これらを意識して授業を受けることで,授業内容を理解しやすくなり,復習も効率よくできるようになります。
漢字と計算を毎日やろう!
「漢字」と「計算」を毎日やること!
これを家庭学習に取り入れることをおすすめします。
全教科の基礎となる教科は,国語です。
その中でも「漢字」の読み書きは大切です。
漢字が読めないと,教科書を読むのも大変になります。
こんな状態では,勉強なんて進まないですよね。
また,子供が苦手な科目の第一位は,何と言っても「算数」!
算数の基本となるのは「計算」です。
計算の基礎ができないと,算数嫌いがどんどんひどくなります。
「漢字」と「計算」は,とにかく繰り返すことが大切です。
ですから,この2つを毎日の家庭学習に取り入れるのがとても大切です。
毎日の繰り返しで,スピードがどんどん上がります。
これは,とても大切なことです。
スピードが上がらないということは,子供にとって,長時間,非効率な勉強をするということです。
これは,勉強が嫌いになる典型です。
そうならないためにも,毎日の繰り返しで,スピードを上げるのがとても大切なのです。
また,「漢字」と「計算」は,学年が上がるにつれて,どんどん複雑になり,量も増えます。
基礎を身に付けていないと,だんだん付いていけなくなります。
そのため,「漢字」と「計算」は,毎日の積み重ねで,土台をしっかりと身に付けておく必要があります。
算数が苦手な子のほとんどは,低学年のときの土台ができていないのが原因です。
しかも,「漢字」と「計算」は,全ての教科の中心ですので,これが苦手だと,勉強自体が苦手となってしまいます。
「漢字」と「計算」は,全ての科目の土台を作るための勉強です。
基礎学習ですから,毎日行うことがとても大切です。
特に,この2つには,脳を活性化する効果もあると言われています。
毎日の家庭学習の最初に行うと,その後の勉強も効果的に行うことができます。
同じ問題を何度も繰り返そう!
同じ問題を繰り返すのもポイントです。
学校では,カリキュラムが決まっているため,クラス全員が学習内容を理解するまで繰り返し学習をすることはできません。
学校で習ったそのときは理解していても,その後の復習をしないと,どんどん忘れてしまいます。
これが積み重なっていくと,土台ができていないのに,学習内容はどんどん難しくなって,頭がこんがらがってきます。
こうなってしまうと,勉強に付いていけず,勉強嫌いが加速していきます。
そうならないためには,何度も繰り返すことが効果的です。
繰り返すことで,自分の知識として定着します。
学校で習ったこと,塾で習ったことを何度も何度も繰り返すのです。
大切なことは,何度も繰り返すことです。
繰り返し学習をする上でおすすめなのは,同じものをコピーして使うことです。
同じ問題を何度も解くと,スピードと正確性がどんどん上がります。
これは,自信につながり,やる気も出ます。
同じ問題を何度も繰り返し,土台ができあがると,違う問題もスムーズに解けるようになります。
スピードが上がるには,そのほかにもメリットがあります。
それは,子供の負担が減るということです。
負担が減り,勉強が楽になると,子供の意思で家庭学習を続ける力にもつながります。
~効果的な復習のタイミングはこれ!~
「エビングハウスの忘却曲線」によると,人が何かを学んだとき,
・20分後には42%忘れる
・1時間後には56%忘れる
・9時間後には64%忘れる
・1日後には72%忘れる
・2日後には72%忘れる
・6日後には75%忘れる
・1ヵ月後には79%忘れる
とされています。
つまり,復習をしないと,1か月後には,ほとんど忘れてしまうのです。
もう一つ,参考となる図があります。
これは,カナダのウォータールー大学の研究結果です。
出典:https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting
黒い線をあなたの記憶だとして,初日,勉強したときの記憶を100%とします。
このまま復習をしないと,黒の線のとおり,時間の経過によってどんどん忘れていきます。
一方,黄色の線は,効果的な復習のタイミングを示すものです。
まず,24時間以内の10分間の復習で,記憶が戻っています。
次の復習は1週間以内に5分間するだけで記憶が戻っています。
さらに,次の復習は1か月以内に2~4分するだけで記憶が戻っています。
このタイミングを意識して復習することで,効率よく知識を定着させることができます。
注意点は,最初の理解度が不十分であれば,よみがえる記憶も不十分となりますので,一度は,内容をしっかりと理解することがとても大切です。
もし,理解が不十分な部分があれば,学校や塾の先生に質問するなどして,100%理解するのが大切です。
頑張りすぎずに楽しもう!
子供の勉強は,長く続いていきます。
最初から頑張りすぎて,勉強を嫌いになってしまうと,その後が大変です。
例えば,最初は1枚のプリントから始めるなど,簡単にクリアできるところから始めるのがおすすめです。
たとえ1枚のプリントでも,毎日繰り返せば,だんだん成果が見えてきて,勉強を楽しく続けられるようになります。
大切なことは,子供が「できた!」「もっとやりたい!」と思うことです。
ですから,難しい問題をたくさんやるよりは,簡単な問題を少しの量から始めることがおすすめです。
勉強に慣れてきたら,少しずつ問題を増やせばいいのです。
家庭学習のポイントは,「短い時間」を「繰り返して」,「長く続ける」ことです。
親は,子供のためを思って,つい頑張りすぎてしまいます。
そこはぐっと我慢して,簡単な問題を少しの量で始めて,子供が「できる!」と感じる問題を毎日続けながら,子供の自信と土台を作ってあげましょう。
~効率よく勉強習慣を付けるには?~
家庭学習の習慣ができるまでは,誰かが勉強に付き合ってあげることが大切です。
でも,忙しくて勉強に付き合ってあげられない,つい厳しいことを言ってしまう,という親も多いと思います。
そういうときは,個別指導塾を活用するのがおすすめです。
個別指導塾なら,一人一人の状況に合わせてカリキュラムを組んでくれますので,勉強に付いていけなくなるという心配もなく,楽しく勉強することができます。
また,定期的に塾に通うことで,勉強時間を確実に確保することができますので,勉強の習慣も付きやすくなります。
塾を活用することで,正しい勉強方法も身に付きやすくなります。
親だけでは大変だなと思ったら,塾を活用してみるといいかもしれないですね。
まとめ
今回は,中学受験に向けての家庭学習のポイントを紹介しました。
・家庭学習では,復習の徹底が大切!
・漢字と計算は毎日やろう!
・同じ問題は何度も繰り返そう!
・頑張りすぎずに楽しもう!
このポイントを意識して,家庭学習を行うのがおすすめです。
個別指導塾の活用によって,家庭学習の習慣が付きやすくなります。
特に,忙しい親にとっては,強い味方になってくれますよ!