
勉強に集中して取り組んでほしい!
でも,何度言っても勉強をしてくれない!
どうしたらいいの?
そんな悩みを抱えている方は多いと思います。
子供の集中力は,ちょっとしたコツで上げることができます!
集中して勉強すれば,成績が上がり,勉強が好きになります!
ですから,子供のうちに集中力をつけると,子供の将来が明るくなります!
そこで今回は,子供の集中力を高める効果的な方法を紹介します。
目次
子供の集中力は褒めることでアップする!
人間は,報酬を得られることで,脳内でドーパミン系神経系が働き,快感を得ることができます。
何かいいことが起こりそう!
そう思うだけでも,ドーパミン神経系は活動し,集中力は高まります!
そして,人間にとっての報酬とは,お金や食べ物などの目に見えるものだけではなく,「ほめられること」も報酬となります。
「勉強すれば褒められる!」「宿題が終われば遊べる!」などの報酬があることが分かっていると,勉強も持続しやすくなります。
子供が集中しないのは,いいことが起こる予感がしないからかもしれません。
「褒めて育てる!」とはよく聞きますが,
例えば,勉強するたびに親から褒められていると,「勉強する」という行動と「褒められる」という報酬が結びつきます。そして,勉強を始めると,ドーパミン神経系が活動するようになり,勉強が楽しくなります。
勉強が好きになると,子供自身で勉強からの報酬を得られるようになりますが,そうなる前は,子供をたくさん褒めることによって,勉強と報酬を結びつけるとよいでしょう!
子供の集中力は15分しか持続しない!
脳科学では,年齢や学習の習熟度に関係なく,脳が集中力を持続することができるのは15分程度と言われています。
また,集中力は,勉強を始めると,自然に15分間程度は持続することが分かっています。
つまり,取り敢えず勉強を始めれば,15分は集中して勉強ができるということです。
そして,15分経ったところで休憩すると,脳が回復して,また集中することが分かっています。
ですから,集中力をキープするには,学習計画を15分サイクルで組み立てるのが効率的です。
例えば,
最初の15分は簡単な計算問題や音読をやって気持ちを乗せる。
休憩後,次の15分では教科書を読み込む。
休憩後,次の15分では問題を解いてみる…などです。
くれぐれも気をつけたいのは,だらだらと長時間勉強をしてしまうことです。
この方法は,脳の働きから考えてもとても効率が悪く,勉強しているのに成果が出ない!となってしまいます。
そして,その結果,勉強が嫌いになってしまいます。
なお,15分単位で気持ちを切り替えるのに有効なのが,アラームを使うことです。
アラームを使うことで,勉強モードと休憩モードを瞬時に切り替えることができます。
是非,試してみてくださいね。
子供の集中力は「いつもの儀式」で上がる!
勉強は毎日するのが理想です。
そうすることで,勉強するのが習慣となるからです。
でも,毎日同じ時間に勉強を始めることにしても,気分が乗りにくい日もあるものです。
そんなときでもすぐに勉強に集中するためにおすすめなのが,勉強に入るための「儀式」を決めておくことです。
よくスポーツ選手がこれを行っているのは有名ですよね!
この儀式を毎日行っていると,この儀式によって前頭葉が沈静化して,勉強に癒やしを感じるようになり,勉強を楽しく感じるようになります。
まずは,子供が気に入る儀式を見つけて,試してみるのがおすすめです。
例えば,
「これから勉強するぞ!」と声に出してから勉強を始める。
教科書やノートを定位置に置いてから勉強を始める。
勉強道具以外の物を片付けてから勉強を始める。
音読をしてから勉強を始める。
簡単な計算問題をやってから勉強を始める。
…などです。
また,この儀式に心を込めると,前頭葉が活性化され,処理能力が上がると言われています。
例えば,「簡単な計算問題をやる」ということを勉強前の儀式と決めた場合,心を込めて丁寧にやってみる,時間を計って記録更新を目指しながらやってみると,ただ計算問題をやるのに比べて効果的です。
子供の集中力が下がったときには体を刺激してみる!
日によってなかなか集中することができないときは,体に刺激を与えてみるのが効果的です。
体を刺激することで,一度下がった集中力が復活しやすくなります。
例えば,眠いときには眼球運動をするのがおすすめです。目を動かすことで,前頭葉が活性化します。
また,屈伸運動でも,前頭葉が活性化します。
ただ,眠くて集中することができないときは,思い切って寝るのも効果的です。
例えば,20分程度の睡眠を取ることで,セロトニン神経系が活発になり,気持ちが安らぐだけでなく,睡眠前に勉強していた内容が記憶に定着するという効果も期待することができます。
子供の集中力は遊びで育てることができる!
子供が小さいうちに,「頭を使うのは楽しい!」という体験をしていると,その後の勉強がとても楽になります。
頭を使うと言っても,特に難しいことをする必要はありません。
例えば,迷路や間違い探しなどを楽しむだけでも効果は十分にあります。
これだけで集中力は鍛えられますし,ワーキングメモリを使う練習にもなり,算数の授業にも役立つことになります。
また,遊びやゲームも,親が一緒に楽しむことで子供の脳が更に刺激されます。
脳の「ミラーニューロン」というメカニズムにより,親が「楽しい!」と感じて集中することで,子供もマネをして集中することができます。
親が一緒にやることで,時間の管理もしやすくなります。
「集中して遊ぶ」,「休憩する」というメリハリを繰り返すことも集中力を鍛えるのに効果的です。
親の息抜きをかねて,子供と一緒にゲームをやってみるのもおすすめです。
まとめ
今回は,子供の集中力を高める方法を紹介しました。
子供の集中力を高めるには,たくさん褒めることが大切です。
そして,子供の集中力は15分くらいしか持続しないので,勉強の計画は15分刻みで立てるのがおすすめです。
また,勉強にすぐに集中することができるよう,「儀式」を決めておくのが効果的です。
疲れたときには,体を刺激してみる。
眠くて集中することができないときは,短期間眠ってみるのも効果的です。
子供は,小さいうちから迷路などで遊んでいると,勉強に苦手意識を持ちにくくなります。
親子で一緒に遊ぶと更に効果的です。
親子で集中して遊ぶことで子供の集中力が付きやすくなります。
できることから是非試してみてくださいね。
何事も最初が肝心です。自分でやるのはちょっと難しいかもと感じたら,塾の力を借りることをおすすめします。