
インターネットが普及して分からないことは何でも調べられるようになりました。
これからの時代,知識を持っているだけではなく,それを使って問題を解決する力が求められます。
子供には,自分で考える力を身に付けてほしい。
そう思うのは,親として自然なことと思います。
でも,子供の考える力って,どうやって育てればいいんだろう?
そう思う親も多いと思います。
そこで,今回は,子供の考える力を伸ばすための方法を紹介します。
目次
好奇心が子供の考える力の源泉!
一流企業の社長などの優秀な人の共通の特徴はなんだと思いますか?
それは,好奇心旺盛で,多趣味な人が多いということです。
アインシュタインの「私の強みは,好奇心である」という言葉や,ウォルト・ディズニーの「好奇心があればいつだって新たな道に導かれる」という言葉からも分かるように,成功者には,好奇心を大切にしている人がたくさんいます。
逆に,何事にも無関心な人は,学生時代に学力が高くても,想像力やおもしろみに欠けるなと感じたことはありませんか?
つまり,好奇心は,考える力を伸ばしてくれるエネルギー源になっているのです!
子供の考える力は12歳前後が発達のピーク!
子供は,3歳頃から,たくさんの質問をしてくる「なぜなぜ期」が訪れます。
そして,脳の司令塔と言われる「前頭前野」は,12歳前後が発達のピークと言われています。
子供のうちに,たくさんのことに好奇心を持って,脳が「好き」と感じたことについては,そのことを調べたり,考えたりすることが脳とっても心地よいものとなり,脳が積極的に情報を取り込むようになります。
そして,好奇心は,「分かった!」という喜びとセットとなることで,さらに好奇心が刺激されます。
「なぜ?」→「分かった!」,「なぜ?」→「分かった!」…この繰り返しが子供の考える力を大きく成長させます。
こうなると,子供自身でどんどん勉強して,新しい好奇心が次から次へとわいてくるようになります。
ですから,小さい頃に,好奇心と分かる喜びを知っておくことが大切です。
子供から何か質問を受けたときには,面倒がらずに,一緒に調べるなどして,調べることが楽しい体験となるようにしてあげるのが効果的です。
子供の「楽しい!」と感じる気持ちを大切にしてあげると,子供の考える力はどんどん育まれます。
親のサポートで子供の考える力が育つ!
東大生の多くは,親から勉強しなさいと言われたことがないと答えます。
そして,こう答えた東大生の多くが,子供の頃,何かにどっぷりとハマり,それを親がサポートしてくれたと話しています。
子供の脳は,環境によって変わりますので,何歳になっても,親のサポートがあれば,能力が高まる可能性があります。
忙しい方は,できる範囲で構いません。
例えば,子供が欲しがった本を買ってあげる,週末に子供が行きたがった所に一緒に行くなどです。
また,子供は,親と一緒に何かをすることで,楽しい気持ちが倍増するもの。子供がハマっていることを子供と一緒になって楽しむのもとても効果的です。
ここでのポイントは,心から楽しむこと!親が笑顔でいるだけで,子供が安心します。日常的に親子で「笑い慣れている」と,子供の本来持っている力がどんどん伸びていきます。
子供がやりたいことには,できる範囲で一緒に楽しむなど,サポートすることを心がけてあげましょう!
好きなことをやることで脳全体の能力が伸びる!
脳には,何か1つの能力が伸びると,これにつられて別の能力も伸びるという特徴があります。
スポーツが得意な子は,勉強もできることが多いのはそのためです。
その一方で,長続きしないのも,子供の特徴。
この場合でも,何かに熱中して途中まででも覚えたことは,脳に記憶され,次に生かされます。
子供がすぐに飽きてしまったら,気持ちを切り替えて,新しいことにチャレンジするのを応援した方が,子供の可能性が広がります。
普段から,子供の知的好奇心を刺激するような会話をするのも効果的です。
家族でクイズを出し合ったり,分からないことを一緒に図鑑で調べたり。
これを行うことで,分かる楽しさを知ることにもなりますし,新しい好奇心の種を見つけることにもつながります。
読み聞かせで子供の考える力の土台ができる!
子供は,読み聞かせで,親の愛情を感じることができます。
そして,子供は,親からたくさんの愛情を受けることで,安心して外の世界に興味を持つことができるのです。
これによって,好奇心が育ち,脳の機能も発達していきます。
読み聞かせについても,親が一緒に楽しむことがとても大切。
ですから,忙しい中,無理に毎日やるよりも,週末だけでも楽しんでやった方が効果を期待することができます。
また,読み聞かせは,子供に愛情を伝えるものですので,ただ読むよりも,子供の好奇心に付き合って話をしたり,コミュニケーションを図るのも効果的です。
もちろん,読み聞かせには,語彙力が増える,想像力が付くなどの効果もあります。
そして,本が好きになるという効果もあります。
本好きな子供は,頭の良いことが多いです。
本を読むことで,自然と「なぜ?」→「分かった!」という体験をすることができ,考える力も成長します。
子供が本に親しめるようにするには,親が本を楽しんでいる姿を見せるのが効果的です。
親が本好きになると,子供も本好きになりやすくなります。
まとめ
今回は,子供の考える力を伸ばすための方法を紹介しました。
子供の考える力の源泉は,なんと言っても好奇心です。
そして,好奇心は,分かった喜びとセットになることで,子供の考える力を大きく成長させてくれます。
また,子供の考える力を伸ばすには,親のサポートが大切です。
子供が好奇心を持ったり,何かに興味を持ったら,子供をサポートしましょう。
子供と一緒になって楽しむと,より効果的です。
子供は,何か1つの能力が伸びると,これにつられて他の能力も伸びていきます。
子供がやりたいと思ったことは,どんどんチャレンジさせてあげると,子供の可能性が高まります。
小さい頃からの読み聞かせは,子供の考える力の土台を作ってくれます。
また,親に読書習慣があると,子供も本好きになりやすくなります。
本好きになると,考える力も伸びていきます。
これらのことをできる範囲でやっていくと,少しずつでも子供の考える力は伸びていくと思います。
是非試してくださいね。
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