
「復習が大切!」とはよく聞くことですが,
「予習はしなくてもいいの?」
「どうやって復習するのがいいの?」
など,疑問があると思います。
子供が勉強に集中している時間には限りがあります。
その中で効果的に勉強するにはどうすればいいのか?
というのは,
親として,とても悩むところだと思います。
そこで,今回は,
復習の効果と復習の正しいやり方を紹介します。
復習をするのが正しい勉強法
勉強のやり方には,
大きく分けて,
「予習」と「復習」
という2つの方法があります。
このうち,
「予習」は,
勉強の方法として「とても非効率」です。
なぜなら,
勉強を教えるのは,
学校や塾の先生の仕事だからです。
それを予習で分かるのなら,
授業を受ける必要がないことになります。
それよりも,
学校や塾の先生に教わったことを,
しっかりと記憶に定着させることがとても大切です。
人は,忘れる生き物です。
せっかく習ったことも,
すぐに忘れてしまいます。
そのため,
「いかに忘れないようにするのか」
がとても大切です。
習ったことをしっかりと記憶に定着させる!
これこそが,勉強で大切なことです。
そのため,
予習に時間を割くよりも,
習ったことを忘れないように時間を使った方が,
圧倒的に学力アップにつながるのです。
復習の正しいやり方
① ポイントを絞って覚える
復習する際,
全てを完璧に覚えられるのが理想ですが,
全てを覚えるのには時間が掛かりすぎますので,
あまり現実的ではありません。
そのため,
覚えるべきところを
優先的に覚えるようにする必要があります。
優先順位の付け方は,
何を目標にしているかによって異なります。
何を基準にしていいのか分からないときは,
小学生なら全国小学生統一模試に出題される問題,
中学生なら都道府県単位の模擬試験に出題される問題
を覚えるのがオススメです。
これらの試験では,
基礎から応用までまんべんなく出題されます。
また,現在の学力の位置や苦手分野と学習アドバイス等,
これからの勉強に役立つ情報が分かります。
もし,何をしていいか分からないときは,
学校や塾の先生に相談するとよいでしょう。
② 復習する前提で授業を受ける
復習をしっかりやるためには,
授業をしっかりと受けることが大前提となります。
授業を集中して受けないと,
復習しようにも,
何も思い出せないということになってしまいます。
そうはいっても,
授業を最初から最後まで集中しているのは難しいと思います。
そこで,ある程度,
ポイントを絞って授業を受けるのが効果的です。
まずは,先生が板書したことは,
必ずノートに書くようにします。
なぜなら,先生としては,
覚えてほしいからこそ板書しているからです。
そして,
先生が話していることも
できるだけノートに書き写すようにします。
これは,
先生の話をノートに写そうとすることによって,
自然と授業に集中することができるからです。
また,これを繰り返すことによって,
ポイントがどこなのかが分かるようになり,
それを上手に書き写すことができるようになってきます。
③ 1回目の復習をしっかりとやる
ドイツの心理学者
ヘルマン・エビングハウスは,
無意味な音節を記憶し,
時間とともにどれだけ忘れるのかを数値化しました。
それが,有名な「エビングハウスの忘却曲線」です。
これによると,人が何かを学んだとき,
・20分後には42%忘れる
・1時間後には56%忘れる
・1日後には74%忘れる
・1週間後には76%忘れる
・1ヵ月後には79%忘れる
とされています。
つまり,
復習をしないと,
1週間後には,ほとんど忘れてしまうということになります。
では,復習をすると,記憶がどうなるのか。
これについては,
カナダのウォータールー大学の
研究結果がとても参考になります。
それが,次の図です。
出典:https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting
黒い線をあなたの記憶とします。
最初は,
何も知らなかったところから勉強をし,
知識を得ます。
この時点での記憶を100%とします。
でも,
このまま復習をしないと,
黒の線のとおり,
時間とともに,どんどん忘れていきます。
これに,
効果的な復習のタイミングを加えたのが,
黄色の線です。
まず,
24時間以内に10分間復習すると,
記憶率は100%に戻ります。
そして,次回の復習を
1週間以内に5分間すれば
記憶がよみがえるとされています。
さらに,次の復習を,
1か月以内に2~4分すれば,
記憶はよみがえるとされています。
そのため,
1度,しっかりと覚えたことは,
適切なタイミングで復習することで,
効率よく記憶を定着させることができることになります。
ここで気を付けなければならないのは,
最初の記憶を100%としていますので,
最初の理解度が不十分であれば,
よみがえる記憶も不十分になるということです。
そのため,
1回目の復習の際に,
しっかりと内容を理解することがとても大切です。
もし,理解が不十分なところがあれば,
すぐに学校や塾の先生に質問して,
100%理解することが大切です。
これをしっかりとやっておけば,
2回目以降の復習を適切なタイミングで行うことで,
短時間にさらっと振り返ることで十分となります。
まとめ
今回は,
復習の効果と正しいやり方を紹介しました。
効率的に勉強するなら,
予習はせずに,「復習だけをやる」のがオススメです。
また,
復習の正しいやり方として,ポイントは3つです。
1つめは,
ポイントを絞って覚えること。
全てを完璧に覚えようとはせず,
目標に向かって優先順位を付けて
復習するようにしましょう。
何をやればいいのか分からないときは,
学校や塾の先生に相談してみましょう。
2つめは,
復習する前提で授業を受けること。
授業の内容をしっかりと理解することで,
効果的な復習ができるようになります。
また,復習を意識して授業に臨むことで,
自然と授業に集中することができ,理解度も増します。
3つめは,
1回目の復習をしっかりとやること。
1回目の復習で,
しっかりと内容を理解することで,
2回目以降の復習では,
1回目で覚えたことを短時間に思い出すことができます。
そのため,
1回目の復習で分からないところがあれば,
すぐに塾や学校の先生に質問して解決することが大切です。
復習が大切です。
1回目の復習でしっかりと内容を理解することです。
分からないところを確実になくすことがとても大切です。
塾を活用するのが最も効果的です。
質問はし放題ですので,
納得いくまで,何度でも質問ができます。
正しい勉強のやり方をすれば,
雪だるま式に上がっていきます。
実は,最初の雪玉を硬くしておかないと,
途中で崩れてしまい,雪だるまにはなりません。
基礎がしっかりとできていないと,
成績がなかなか上がりません。
正しい勉強を早期に身に付けることがとても大切です。
塾を活用することをオススメします。